『使用後2年目のインプレッション』
「周回遅れのカスタマー」という名前でレビューを載せましたが、それをすっかり忘れて「チタンに憑かれて」の名前で別のレビューを沢山書いてしまいました。今日、たまたま2年前の自分のレビューに再会?したので、その後の使ってみての印象を述べたいと思います。
総チタンだったことも購買意欲を刺激された要素でした。(何しろ、当時から私はチタンに狂っていたのですから。)腕に着けていることを忘れるほどの軽さです。映画『翼よ、あれがパリの灯だ』のリンドバーグ(J・スチュアート)が、スピリットオブセントルイス号の機内に潜り込んでいたハエを見つけて、追い出そうとしてかなわず、「ま、いいか」と妥協するのですが、この時計を付けていたらスズメバチが乗っていても許したでしょうね。少しでも負荷を少なくする山歩きをする人にとっては、この軽さは情況次第ではリンドバーグのように生死を分かつ重要なファクターになるかもしれません。とにかく軽い。拍子抜けするほど軽い。カレンダーがパーペチュアルで、よくあるようなズルズルと時間をかけて切り替わるのではなく、ROLEXのDATEJUSTのように?(見たことないけど)零時辺りで瞬時に切り替わるのが凄い。精度も凄い。後でスペック読んだら、通常のクォーツより数倍も精度の高いものをムーブメントに使っているではありませんか。月差ではなく年差が20秒というのは驚くべきことです。それに特筆すべきは10年電池! 購入した段階ですでに2年近く経っていたそうですので、まだあと6年は持つわけですが、10年といえばたとえば、小学校に入った孫(子供でもいいのですが)が高校一年生になるまで持つのですよ。ソーラーだって安物ならば10年持たないし、二次電池がその前にイカレることもあるのでは?
前回書きませんでしたが、GMTの数字が小さすぎて読み取りにくいです。ROLEXみたいな視認性のいいデザインではないのがたった一つ惜しまれます。簡易方位計は使ったことがありません。アルピニストでも使わないと思います。つまり無駄な装備ということです。ソーラーと同じで、晴れた日中でないと役に立たないのですから。これなら航空計算尺のほうがデザイン的にまだしもですね。(小さすぎて読みとれないでしょうけど。) でも気に入っているので★5つとしました。